大阪府中小企業団体中央会では、去る7月24日(金)、マイドームおおさかにおいて、令和8年度人材確保対策セミナーを開催しました。当日は会場とオンラインによるハイブリッド方式で実施し、45名の方々にご参加いただきました。
第1部では、中小企業診断士・社会保険労務士の村上英昭氏を講師に迎え、「人材確保・賃上げに活用できる補助金・助成金・税制」をテーマにご講演いただきました。講演では、人手不足や最低賃金の引上げなど、中小企業を取り巻く厳しい経営環境の中で、人材確保・定着を進めるためには、賃上げや働きやすい職場づくりに加え、国の支援制度を積極的に活用することが重要であると説明されました。続いて、キャリアアップ助成金、人材開発支援助成金、両立支援等助成金、業務改善助成金、働き方改革推進支援助成金について、それぞれの制度概要や対象となる取組、申請時の留意点などが分かりやすく解説されました。また、省力化投資補助金や中小企業新事業進出補助金についても紹介され、「大幅賃上げ特例」や「最低賃金特例」の内容、さらに賃上げ促進税制との組み合わせによる効果的な活用方法について説明が行われました。加えて、制度を活用するためには、就業規則や労務管理体制の整備、賃金台帳や出勤簿の適切な管理など、日頃からの適正な労務管理が不可欠であることが強調されました。
第2部では、中小企業診断士・社会保険労務士の床田知志氏より、「若手人材に選ばれる会社になる!SNS・スマホ時代の採用戦略」をテーマにご講演いただきました。少子高齢化による人手不足が深刻化する中、スマートフォンやSNSが求職者の情報収集手段として定着している現状を踏まえ、従来型の求人手法だけではなく、企業自らが魅力を発信する採用広報の重要性について解説されました。企業理念や職場の雰囲気、社員の働く姿などを継続的に発信し、企業の魅力を「見える化」することが、若手人材から選ばれる企業につながることが紹介されるとともに、採用ターゲットに応じた情報発信の考え方や、動画コンテンツの活用方法、応募につながる導線づくりなどについて、具体的な事例を交えながら説明が行われました。
今回のセミナーでは、人材確保・定着を進めるためには、補助金・助成金・税制を活用した職場環境の整備と、生産性向上への投資に加え、時代の変化に対応した採用広報の充実が重要であることへの理解が深まりました。当会では今後も、中小企業・組合の皆様の人材確保・定着や経営力向上に役立つ情報提供とセミナーを継続して実施してまいります。
セミナーの様子(第1部の講師 村上 氏(左)、第2部の講師 床田 氏(右)、会場の様子(下))




