大阪府中小企業団体中央会では、去る7月3日(木)、マイドームおおさかにて、「人材確保・育成に役立つ 助成金・税制セミナー」を開催しました。今回は、土井社労士事務所 社会保険労務士 土井 建樹 氏と、税理士法人コモンズ 税理士 坂本 幹雄 氏をお迎えし、人材の定着・育成と賃上げを支援する各種制度について、実務に即したわかりやすい解説をしていただきました。
第1部では、社会保険労務士の土井氏より、厚生労働省の助成金制度についてご講義いただきました。助成金は雇用の安定や職場環境の改善、人材育成を後押しする制度であり、特に「業務改善助成金」や「キャリアアップ助成金」「人材開発支援助成金」など、人材確保・賃上げに直結する制度について詳しく紹介されました。それぞれの制度の内容や申請の流れ、注意点について、実際の企業事例を交えながら説明されました。
第2部では、税理士の坂本氏より、中小企業が活用できる「賃上げ促進税制」についてご説明いただきました。この制度は、一定の賃上げを行った企業が法人税の控除を受けられる仕組みで、賃上げにかかる負担を軽減できるというメリットがあります。加えて、最近の雇用・賃金のトレンドや、Z世代をはじめとした若手人材へのアプローチ方法などもお話しいただき、単なる制度の話にとどまらず、企業経営における人的投資の重要性について確認する内容となりました。
今後も当会では、中小企業の皆さまの経営課題の解決に役立つセミナーを企画してまいります。
